こんにちは、公認会計士の川畑です。
本当もありがとうございます!
今日は経営計画のうち、目標設定についてのお話をしていきます。
その目標設定を考える上で「ウサギとカメのお話」が結構大事になってくるので、それを踏まえて考えていこうと思います。
目標設定の重要性
経営計画において、目標を設定することは非常に重要なのは言うまでもないことです。
なぜなら目標を立てることで初めて計画が出来上がるからです。
しかし重要なのは分かっていても、目標設定を誤り大失敗をしてしまうことがよくあります。
目標設定を誤るということは、戦う前から負けが決まっているということです。
こんな恐ろしいことはありませんよね、、、
ウサギとカメの童話を例にお話していきます。
ウサギとカメの競争のお話

日本人で知らない人はいない、イソップ童話のウサギとカメの競争のお話。
ウサギに歩く速度が鈍いことを馬鹿にされた亀が、山までの勝負を挑みします。
当然足の速いウサギがぶっち切りで差をつけて走っていっていくわけです。
しかし余裕があったウサギが昼寝をしてしまったことにより、結果的にカメに負けてしまう。
というお話です。
このお話を聞いた子供の頃、ウサギが負けた理由は「油断」だと教わりました。
多くの人がこの話を聞けば、教わるまでもなく「油断したウサギ」と「諦めなかったカメ」という構造で話を理解すると思います。
しかしこのお話、本質的なウサギの敗北理由は油断なのでしょうか?
確かにウサギは油断したのかもしれません。
しかし「油断しちゃダメだな」という教訓は子供向けの理由であり、再現性のない対策です。
油断とは心の問題であり、油断しないように気を付けるというのは所詮はただの精神論に過ぎません。
であれば、油断という精神状態に陥った原因を構造化しなければ、形を変えて同じことを繰り返すことになってしまいます。
ウサギがカメに負けた真の理由
ウサギの油断が敗北理由ではないとしたら、その油断の原因はなんでしょう?
私は「目標設定の誤り」だと思います。
目標設定を誤ったことによって、ウサギはカメに敗れたのです。
勝負に対する目標設定の誤り
このウサギとカメの勝負は、どちらが先に山へ着くのか?です。
つまりポイントは足の速さの勝負ではなく、ゴールへの到着の速さです。
とすると最終目標は「ゴールへ到着する」です。
その点カメは足が遅いので、初めから足でウサギに勝つつもりはありません。
愚直にゴールを目指すのみです。
この意味ではカメの目標は「ゴールへの到着」と言えます。
一方でウサギはどうでしょうか?
ウサギの目標は「カメより速いことを見せつけること」。
簡単に言えば「カメに勝つこと」です。
ウサギは本来「ゴールへ到着する」とすべき目標を「カメに勝つこと」にしています。
このことから、カメの目標は絶対目標であり、ウサギの目標は相対目標であると言えます。
カメの目標「ゴールへの到着(絶対目標)」
ウサギとカメの勝負に置いて、カメはゴールへの到着を目標にしています。
カメは初めから足では敵いません。
だからウサギがどれだけかっ飛ばして行こうが、とにかくゴールすることだけを念頭に戦っています。
したがって、ゴールするか否かはカメだけの問題であることから絶対目標と言えます。
ウサギの目標「カメに勝つ(相対目標)」
一方で、ウサギはカメに勝つことを目標にしています。
この目標は相手と比較する目標であるため、相対的な目標です。
ウサギはとにかくカメより速いことを証明しようとしているわけです。
この「カメに勝つ」という目標設定には油断が生まれる原因となった致命的な問題が生じています。
ウサギはスタート前から負けていた
それはウサギはスタート直後からずっと目標を達成し続けてしまっているという点です。
ウサギは「カメに勝つ」を目標としているので、自分の中の目標を達成してしまっているわけです。
本来の勝利条件は「先にゴール」なので、現時点で相手より前にいるかどうかは勝敗に全く関係ありません。それにも関わらず「まあ休むか」という判断をしてしまったわけです。
その理由は、常にカメより前にいるウサギの目標は達成され続けていることにあります。ウサギの目標自体は、常に達成されている状態なので、徐々に目標に対する意識がぼやけます。
すると、そのままずっと進めば結果的には勝てるはずなのに「休む」という油断が生まれるわkです。
そう、ウサギとカメの競争でウサギが負けた真の理由は、ウサギが勝負中に油断したからではなく、スタート時点の目標設定を誤っていたからと言えます。
経営計画の目標設定も注意が必要
ウサギが負けた真の理由を目標設定としてお話してきました。
「勝負に勝つ」という前提と「先にゴールに着く」という勝利条件が提示されているにも関わらず、ゴールに着く事より「現時点でカメより前にいるのか」を指標にしてしまうお話です。
でも実はこういう「最初から負けている問題」って本当に注意しないと実務上、結構起きてきます。
経営計画が設定した目標が、ウサギのように「最初から負けてるじゃん!」とならないように、細心の注意が必要になります。
「注意しましょう」では芸がありませんので、こういう風に考えるのがおすすめです。
それは「目標設定は必ず間違える」という考え方です。
常に「前提が違うのでは?」「条件が違うのでは?」という心を持つためには、目標設定は必ず間違えるという前提を置いてしまうのが一番早いです。
編集後記
先週手術をした下唇の粘膜嚢胞の抜糸をついに明日してもらいます。
傷が治ってきて糸が締まっているのか、つねに唇が突っ張った感じがています。
これがずっとチクチクと痛むんですよね・・・
まあそれはさておき、そろそろ3月決算のお客様の数字が出そろって来ました。
コロナ禍でも好調なお客様もいれば、そうでないお客様もいます。
状況に応じてどうしていくのか?他社はどうしているのか?そういったお話をじっくりしていく予定です。
もし今日の記事に興味がなくても、最後の編集後記だけでも読んでいっていただけると嬉しいです!