経営者に必要なものはコンサルタントではなく相談相手

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こんにちは、公認会計士の川畑です。
本日もありがとうございます!

経営コンサルタントの役目ってなんだろうな~と思っていたら、そもそもコンサルっていらないんじゃない?みたいな謎の結論に達しました。

今日は経営者に必要なのは果たしてコンサルタントなのか?についてお話していきます。

経営者に必要なものは?

多くの社長さんは、会社の方針などを自分で決めたいと思っています。
これを読んでくださっている社長の皆様もそうではないでしょうか?

特に会社を飛び出して創業した方などは、そういう傾向が非常に強いですよね。

そこで経営コンサルタントという職業の存在意義について、ふと思ったのです。

社長に必要なのはコンサルタントより話し相手なのでは?と。

経営者にはコンサルタントより相談相手が必要

コンサルタントというものの価値は否定しているわけでは、決してありません。
私もそういう仕事をしているわけですしね・・・

しかし、私は「何をするか」を教えるコンサルより、「良いですね」と背中を押してくれる相談相手の方が大切だと思っています。

私のブログを読んでくださっている社長さんの中には、経営コンサルタントを雇っている方もいらっしゃると思います。

その経営コンサルタントってどんな方ですか?

個人的な感覚ですが、中小企業のコンサルタントをやっている方は「社長の良き相談者」なのではないでしょうか?

もちろん経営に関する様々な知識を持ち合わせているとは思います。

しかし、いわゆる戦略コンサル的な経営コンサルタントではなく、社長さんのやりたい事業をサポートする立場だったりしませんか?

「良いですね、その場合はこういう懸念があるので注意しながら進めましょう」

と言った具合に、社長さんが実現したいことに対して見えない落とし穴を提示する役割です。

経営者の相談相手が大切な理由

経営者にコンサルタントより、良き相談相手が大切な理由は1つです。

それは社長が孤独だからです。

会社経営をしていると、従業員は中々社長の立場を理解してくれません。
これは立場が全く異なるので仕方のないことです。

また、社長仲間たちもみんなある意味肉食系なので、アドバイスも強めだったりします。

すると「なんとなく孤独」となる上に、自分の判断が本当にそれで良いのだろうか?となんとなく不安を覚えます。

そこで、社長さんのやりたいこと、悩んでいることの話を聞きつつ背中を押してくれる。
そんな良き相談者が重要か役割を果たします。

社長は自分のやり方に口を出して欲しくない

話し相手が欲しいとはいえ、社長さんが欲しいのは「正しい答え」をくれる人はいらないのだと思います。

それは当然です。自分でやりたいから独立したわけですからね。

あーせー、こーせーと言われたくはないはずです。

だから社長さん方に必要なのは「自分のやっていることの後押しと、落とし穴の確認」ができる人というわけです。

私の失敗(?)談

とある会社の社長さんとたまたま面談した際のお話です。
その会社の売上は下落傾向で赤字が出ている状況でした。

そしてよく決算書を見てみると、ある経費がこの一昨年と比べ4倍になっていみした。

そしてその増加分は、それだけで赤字がそっくり消えそうな金額でしたので「これはどうしてですか?」と聞いたことがあります。

するとその際、社長は少しムッとした表情をされていました。

おそらくご本人は「経営の仕方に口を出されている」と感じたみたいです。

つまり私に「こんな無駄遣いしてるじゃないか」「もっとこうして利益を出せば、、、」などと言われていると感じられたのでしょう。

こちらとしては「資金繰り大丈夫かな?」とか「なぜそんな急激に増やしているのか」の理由を知りたいだけでした。

私は異常値や気になった点を理由も聞かず放置することは仕事の放棄だと思っています。ですから、しっかりその旨を説明しました。

すると少し心を許してくださり「話すつもりはなかったけど」と少しだけ細かいお話までしていただけました。

社長とお話する際に気を付けること

この経験から「社長は自分のやり方に口を出されたくない」ということを強烈に感じたのです。

それ以来、素朴な疑問レベルのことを伺う際には次の2点をしっかり伝える様にしています。

「決して否定する意図ではない」ということ
「聞かないことは仕事の放棄だと思う」ということ

私の様な立場で仕事をしていると、こういった事がよくあります。特に創業社長さん。

お話の仕方を間違えると「あなたには経営方針に口を出す役割を頼んだ覚えはない!」とお叱りを受けてしまいます。

お互いの信頼関係が十分に構築されていない段階では特に注意が必要です。
それを痛感した経験でした。

相談相手がいない経営者の場合

自分のやり方について話せる相談相手がいない経営者さんもいらっしゃると思います。

そう言う場合、一番良いのは顧問税理士に話すことです。

顧問税理士は経営の専門家ではありませんが、会社の財務については詳しい立場です。
お金周りの心配は、顧問税理士さんに聞いてみるのが一番良いでしょう。

それでも相談に乗ってくれないとか、税金以外の話はあまりしてくれないみたいな場合もあるかもしれません。

その場合には私が紹介しているキャッシュフローシートなどに穴埋めをした上で、顧問税理士さんに相談してみてください。きっと話の切り口として役に立つはずです。

そしてそれだけではなく、社長さんの頭の中で会社のお金の流れの整理もつくと思います。

もし良ければ参考にしていただけますと幸いです。

編集後記

明日は息子を連れて動物園に行く予定です。

ちゃんとした動物園へ行くのは、結婚する随分前に妻と言った上野動物園が最後な気がするので楽しみです。

息子は絵本やDVDで象やラインオン、キリンを知っていますが、実物を見るのは初めて。

今は「ゾウさん、パオーン、ライオンさん、ガォー」などと呑気に行っていますが。。。

しかし明日は本物の大きさ、恐ろしさに驚いて泣くのか、それとも大喜びするのか、どっちなのか非常に気になります。

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ABOUT US
川畑文秀
公認会計士に大学在学中に合格し、監査法人に6年弱勤務していました。 現在は監査法人を退職し、公認会計士・税理士兼経営コンサルタントとして経営に役立つ情報を発信中。社長業は孤独な仕事です。私はそのパートナーとなるべく活動しています。趣味はゴルフで、ビールとワインが大好きです。