こんにちは、公認会計士の川畑です。
本日もありがとうございます!
経営が難しいとき、苦しい時、批判の的になるのが社長です。
会社のかじ取りをしている立場上、仕方がないことなのかもしれません。
今日は「社長を批判する人はいるけど、忠告する人はいない」という観点でお話していこうと思います。
社長を批判する人
社長の経営の仕方が悪いと批判する人たちは沢山います。
業績が悪ければ「経営の仕方が悪い」と言われるのはある種必然です。
しかし良く考えてみれば、これは単なる外野の批評に過ぎません。
なぜなら、赤字の会社の社長に対して「経営が悪い」というのは正直誰でも出来ることだからです。
具体的な何が悪いのか、どうしたら良いのか、こう言ったことを教えてくれる人はいません。
もちろんそれっぽいことを言う人はいます。
しかし本質的な問題解決につながることを言う人は通常いません。
批判とは基本的に揚げ足取りであり、役に立つことはないわけです。
社長に忠告する人はいない
さて、社長を批判する人についてお話してきました。
経営をして行く中で、批判する人はいても社長に忠告する人はいません。
忠告とは、誠意を持って具体的にここが問題だからこうすべきという事を論理的に指摘することだと私は考えています。
批判者ばかりで忠告者がいないのであれば、どうしたら良いかと言うと、自ら情報を拾いに行くことです。
積極的に、
- 何が問題なのか
- どうしたら良いと思うか
様々なところへ情報を収集に行くしか手はありません。
もちろんただの批判に過ぎない場合もあるでしょう。
しかし、ただただ受動的に相手の批評を受けている時と、自分自身で問題点を探しに行く能動的な状態とでは、得るものは全く異なります。
なので、批判する人はいても忠告する人はいないのだと心に刻み込み、自らなんとかしていく必要があるのです。
稀にズケズケと忠告をする人がいますが、そういう人は貴重な存在です。
社長は全て自分で決断するしかない
自ら情報を集めて行くと、本当に役に立つ情報なのかを判断していく必要性が出て来ます。
忠告する人がいないということは、集まった情報も本当に今の課題を解決し得るものなのか?が分からないからです。
ですから、どこまで言っても結局のところ社長が自分で判断し、決断していくしかありません。
社長は本当に孤独なのです。
決断しても批判する人はいる
社長が現状に甘んじず、集めた情報に基づき、何とか決断を下し業績の改善を目指したとします。
するとまた批判が出ます。
それでも自らの意思で進むしかありません。
何かしようとすると必ず批判は出ます。
特に苦しい状況にいるときほど、そんなのうまく行くはずがないという批判は出がち。
ただ、私が「そうだよな、何したってどうやっても批判は出るよな。」と納得したお話が一つあります。
それが、ロバと老夫婦の寓話です。
ロバと老夫婦の寓話
ある日、ロバを連れながら、夫婦二人が一緒に歩いていると、こう言われます。
「ロバがいるのに乗らないのか?」と。
また、ご主人がロバに乗って、奥様が歩いていると、こう言われるそうです。
「威張った旦那だ」
奥様がロバに乗って、ご主人が歩いていると、こう言われるそうです。
「あの旦那さんは奥さんに頭が上がらない」
夫婦揃ってロバに乗っていると、こう言われるそうです。
「ロバがかわいそうだ」
このように、ロバと老夫婦の寓話は、事実は一つであるのに対し解釈は無限にあることを指しています。何をやっても揚げ足取りの批判が出来てしまうわけです。
逆にポジティブな見方も無限にできます。
批判はあっても最後の決断とその責任を取るのは、社長自身。
参考にすることは大切ですが、あまり批判を恐れて身動きがとれなくならないようにすることがとっても重要だったりします。
編集後記
今日はとあるセミナーというか座談会へ出席しました。
ちょうど同じくらいの年齢の方向けのセミナーでしたが、、、
同世代の活躍の様子を知ることは、やはり自分にとっても強い刺激になります。
あまりセミナー漬けにならないようにしていますが、たまに出ると色々な価値観が得られるというメリットがありますね。
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