こんにちは、川畑です。本日もありがとうございます。
本日は、子供への経営教育という観点でお話をしていきたいと思います。
子供へどうやって教育を施すのかは永遠の論点です。
親が教師役になってしまうとうまくいかないともいいます。
悩みつつも色々と試していくことが大切だったりますよね!
子どもへの経営教育
経営者の中には、お子さんの教育に対して色々な思いがあります。
その中でも経営教育というのは特に重視される項目です。
その理由は様々ですが、大きく分けて2つだと言えます。
- 将来会社を継いでもらいたいと思ってる場合
- 継がなくて良いけど最低限の経営感覚を持って欲しい
でも何から始めたら良いのか分からない社長も多いはず。
経営には様々な能力が必要になりますからね。
そこで、子供のうちからこれをやっておく事が重要!というものについてお話します。
それがお金の感覚です。
お金の感覚の重要性
お金の感覚は非常に重要です。
ビジネスではもちろんのこと、生活を送る上でもとても、とーーーっても重要です。
これは私が敢えて言うまでもなく、経営者の皆様であれば十分承知という話でしょう。
私が子供のうちからお金の感覚を!と思う理由は3つあります。
- お金は悪ではない
- お金は使うとなくなる
- お金は増やせる
この感覚を小さいうちから養う必要があるからです。
お金の感覚の身につけ方はこのあとお話しますが、さほど難しい話ではありません。
しかし困った事にこの感覚、大人になればなるほど身に付きにくくなります。
こうなると一気に難しくなります。
バイリンガルになれるのは、10歳くらいまでという話と同じで、お金の感覚も子供のうちに身につけたものと、大人になってから身につけたものでは全く違います。
単なる浪費家や簡単に騙されたりするのは、子供のうちにお金の感覚を身につけなかったからなのです。
だからこそ会社を継ぐにしても、サラリーマンになるにしてもお金の教育は必須です。
この教育に最も効果的なのがおこづかい帳です。
おこづかい帳は経営教育に効果的
お小遣い帳は経営教育にとても効果的です。
なぜならおこづかい帳をつけることで、先ほどあげて3つのお金の感覚を学ぶことができるからです。
また、特にコストを掛けることなく教育ができるという意味でも優れモノです。
おこづかい帳は、市販の現金の出入りがかけるものであれば何でも良いです。
これを使って「お金は悪ではない」「お金は使うとなくなる」「お金は増やせる」という感覚を養っていきます。
1.お金は悪ではない
「お金を稼ぐことは悪いことである」日本ではありがちな感覚です。
これは無意識のうちに頭に刷り込まれるもので、お金の感覚を鋭くし、稼げるようになる上で一番問題のある感覚です。
せっかく稼ぎ始めても潜在意識にこの感覚があると、無意識にブレーキを踏んでしまいます。
おこづかい帳を書くことを通して、お金に対する負の感情を抱かないようにさせてあげましょう。
2.お金は使うとなくなる
お金は使うとなくなります。当然です。
「使うとなくなる」この感覚が重要なのは「使うとなくなる」ことがわかれば、「使い方を気をつけなければならない」ことがわかるからです。
当然、お金を払うときには、その使い方に意味を持たせることが大切です。
自分の欲求を満たすためだけの浪費の正当化ではなく、です。
もちろん浪費や無駄遣いをすることも人生の楽しみですが、浪費の比率が高すぎるのは問題です。
「この支払は浪費だけど、人生の楽しみのための浪費」
こうわかってお金を払えるのと、気が付かずに垂れ流すのはその本質的な意味が異なります。
そして欲しいものを買いたいなら、いくら毎月貯金しなければならないのか?
という予算計画を立てる能力が身に着きます。
3.お金は増やせる
お金は場合によっては増やせる。
つまりお金がお金を呼ぶという感覚のことです。
使い方との合わせ技ではありますが、正しい使い方をするとお金は増えます。
「お金は使うとなくなるが、正しく使うと増える」と感覚的に理解しておくのが大切です。
おこづかい帳教育のやり方
それではおこづかい帳教育のやり方についてお話します。
おこづかい帳教育に必要なもの
まず必要なものです。
おこづかい帳
おこづかい帳は市販のもので構いません。
アプリなど便利なものもありますが、子どものうちは紙に書かせるのが良いでしょう。
お金の推移表
お金の推移表は、こんな感じで作ります。
縦軸が金額、横軸が日付です。
手書きで作っても良いですし、Excel等を使用して作ってもOKです。
とりあえずこれだけあれば十分です。
おこづかい帳の使い方を教える
まずは使い方を教えてあげます。
難しい使い方はさせず、毎日やることと毎月やることの2パターンを教えます。
毎日やること
毎日やることは、お金の出入りの記録です。
おこづかい帳に次の4つをつけさせます。
- 日付:いつ使ったor貰ったか
- 理由:何に使ったかorどうして(誰に)貰ったか
- 金額:いくら使ったor入ったのか
- 残高:いくら残っているのか
これを1ヶ月必ずつけるようにさせます。
もちろんお子さん自身にです。
毎月やること
現金の締め作業
毎月月末には締めをやらせます。
手元のお金とおこづかい帳の残高が合っていることの確認作業です。
これでズレていたらつけ漏れがあるはず。その確認をさせます。
どうしても合わなければ過不足として処理します。
お金の推移表の記入
残高の確認が終わったら、お金の推移表に記録させます。
前月からお金が増えたのか減ったのか?を折れ線グラフにします。
これで視覚的にお金の動きを把握できるようになります。
- 右肩上がりなら増えている。
- 右肩上がりなら減っている。
こうやって簡単にお金が増えているのか、減っているのかがわかります。
おこづかい帳教育の注意点
おこづかい帳教育には次の2つ注意点があります。
- 継続させなければならないこと
- 親がちゃんと関わること
継続してやらせることと、親がこの運用に関与すること、この二つをしなければ子供はおこづかい帳をつけなくなります。
ちゃんと運用をサポートしてあげないと、どんどんテキトーになり、あっという間におこづかい帳は紙ごみ行きです。
ルールを設ける
継続できるように、一定のルールを設けるのが大事です。
ルール1.おこづかいはおこづかい帳の提出でもらえる
毎月の残高のチェックをし、提出しなければおこづかいは渡さないといったルールを設けるが大切です。
必然的に親も子供のおこづかい帳をチェックするようになります。
ただし、間違いの指摘ばかりをするのはNG。
ちゃんとつけられていることをほめてあげましょう!
ルール2.ちゃんとできたらご褒美
また、罰がある制度ばかりでは面白くないですから、ご褒美制度もちゃんと用意しましょう。
例えば次のようなご褒美です。
- 月次残高がピッタリ合ったらボーナス
- 毎月の残高に対して何%かの配当
①をするメリットは、きっちりお金の出入りを管理するクセがつくようになることにあります。
そして②をするメリットは、複利のパワーつまりお金がお金を産むパワーを実感することができることです。
こうやっておこづかい帳を利用して、お金の感覚を自然と身に着けられるようにしてあげましょう!
編集後記
私は子供の頃、おこづかい帳をつけていました。
その結果、お金周りについてはめっぽう強くなったので、おこづかい帳教育にはかなりのメリットがあると思います。
是非やってみてください!
こうやって見てみると、お金の推移表を作るのって、年計表の作成と少し似ています。
結局経営とはお金である以上、たかがおこづかい帳と言えども馬鹿にすることはできませんよ!
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