9割潰れる世界で生き残る唯一の方法【経営者の覚悟】

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こんにちは、公認会計士の川畑です。
本日もありがとうございます!

コロナも少しずつ落ち着きを見せているの中でのウクライナ問題・・・

ここ数十年、日本はちょっと回復しそうかな?と思うとずるずると引っ張られてしまっているような気がします。

しかし、そんな中でもうまく行っている企業はあるわけで、そういう人たちに少しでも近づくためにはどうすれば良いのか?

みたいなイメージで、お話していきたいと思います。

川畑文秀

最後の編集後記だけでも読んでいっていただけると嬉しいです!

9割が潰れる世界で戦う覚悟が経営者には必要

会社の生存率は10%と言われています。
その道を選んだ経営者の皆様は、苦しい時思い出す必要があることがあります。

それが、9割潰れる世界で戦う決断をしたということなわけです。

サラリーマンや雇われであれば、他責でヘラヘラしていても生きていけます。
しかし経営者はそうもいってられません。

売上が苦しい。利益が出ない。

人のせいにしてみたところで、商品が売れるわけでもない。
そういう状況なわけで、結構苦しくなっていきます。

そう思った時には、自分の選んだ世界が生存率10%の世界であることを思い出してください。

そしてそこは自責の気持ちで、必死に頑張らなければならないんだと覚悟を決める必要があります。

9割潰れる世界で生き残る唯一の方法は「経営計画」

9割が潰れる世界で、会社が生き残る唯一の方法は経営計画です。小規模ビジネスもです。

計画なんて無意味という人は、こちらの記事を読んでいただけると参考になると思います。

なぜ経営計画が生き残る唯一の手段がというと、それはそもそも実効性のある経営計画を立てている会社自体がほとんどないからです。

特に小規模ビジネスにおいてはその傾向が顕著です。

銀行から資金を借りるためだけの計画を立てていることはあるかもしれませんが、、、

現状を作っているのは半年前の行動

経営計画の立て方を考える上で大切なことがあります。

それは、「現在の状況は過去の行動の結果である。」ということです。

川畑文秀

今この瞬間に売上をどうにかしたいと思ったところで、通常どうにもなりません。

経営にせよ、なんにせよ、概ね半年前の行動の結果が今になって出ているだけのことです。
慌ててどうこうなるものではありません。

そうすると、例えば3月に売り上げをあげようと思ったら、その対策は半年前の9月から立てていなければならないわけです。

売上アップ対策の効果が出始めるのには半年程度の時間は最低でもかかります。

だからこそ9月の時点で、3月にどうなっているかの計画をして、実際に行動へ移すことが求められるわけです。

そして9月の努力の成果は、3月にある程度で始めることになります。

半年後の計画の立て方

私のブログでは経営計画の立て方を色々と書いています。
それを参考にしていただければ良いのですが、、、

一般的には「ビジョン→長期計画(5〜10年)→短期計画(1〜3年)→月次計画」といった具合に長期から短期へと計画を立てます。

しかし、計画を立てたりしたことがない方には難しいので、とりあえず1年後の計画を立てましょうとお話しています。

この記事ではさらに短縮し、とにかく半年先でも良いから計画を立てましょう!

半年後計画は数字で計画する

今まで計画なんて立てたこともない人は、半年先でも読むのは難しいかもしれません。

では来月の見込みならいかがでしょうか?

とりあえずまずは来月の売上見込み、利益見込み×6ヶ月の計画を出しましょう。

そしてこの計画は必ず数字で出しましょう。

半年後売上計画の立て方

例えば客単価1,000円で、1日100人の20営業日であれば、月間売上は200万円です。

で、諸々引いた残りの利益が10万円だとしましょう。

すると6ヶ月後の売上は累積1,200万円、利益は60万円です。

では6ヶ月後に月15万円利益が欲しいと考えたらどうすべきでしょう?

仮に粗利率70%のビジネスで固定費は変わらないとしたら、固定費は135万です。

このため利益15万円を得るために必要な粗利の額は135+15で150万です。

そしてこれを粗利率70%で割返すと必要な売上はざっくり214万円。7%アップですね。

1日100人、1ヶ月2,000人の来客数を固定するなら必要な客単価は1,070円。

客単価1,000円を固定するなら1ヶ月2,140人、1日107人です。こんな感じでPL周りの計画を立てていきます。

キャッシュフローシートの考え方をお話しているので、これに当てはめると簡単です。

キャッシュフローシート

経営計画関連では、こちらの記事で詳しく解説しています。
もしお時間があれば、こちらも参考にしていただければ幸いです。

半年後の計画売上を立てる手段

売上をいくら立てるか?についてはお話した通りです。

では、これに対してどういう戦略を出していくのか?というのが次のお話。

まあ結論からいうと「私には分からん」です。

どうやって客単価や回転数、来店数を売上を上げるかは、会社によって異なりますから、ここで「こうやれば」ということは無理。

川畑文秀

前提も全く違うのに、そういう事を「こうやれば良い」断言できる人は怪しい感じがします。

ここではどうやって売上計画を実現する戦略を数値化するのか?についてお話します。

売上の手段を数値化する方法

「良い接客をする」みたいな数値不能な戦略は取らなくて良いです。
数値化出来ませんし、良い接客とは何かがよくわかりません。

なので、こういう場合には何を○回する、みたいな感じで数値化します。

例えば、、、

  • 毎日お客様についで買いを促す一言を10回する
  • ありがとうを1日10回もらう
  • リピート・おすすめをしてもらえる施策を毎日10回する

こんな感じです。

「良い接客をする」は確かに大切です。

しかし良い接客の結果としてどのような結果を得たいのか?が不明瞭だとこれまでの変わらぬ計画なし戦略になっています。

だからこうやって、「良い接客をする」という定性的な目標は立てなくても良いです。
数字にできる目標を立てて行ってください!

ポジティブ思考でメンタルを維持する計画も立てる

これまで何もして来なかった人が今立てた施策を始めても成果が出るのは10月下旬。

ここから長い時間「成果なし」が続きます。さらに今は厳しい経営状況。

それを耐えて生き残るためには、自分のメンタルを維持する計画も大切です。

そのためにポジティブな思考ができるような方法を取る必要があります。

これも売上の計画で話したものと同じで、

  • 1日○回ポジティブな発言をする。
  • 自分を〇回以上褒める

こういったメンタル維持施策も同時に進める事で、グッと耐えることができます。

いやいや、小学生かよ!というようなことですがとても大事です。

ストレスがかかりすぎると、人間の脳の働きが鈍くなるという研究結果があるそうです。
意識的に心をポジティブにするように心掛けなければなりません。

毎日の計画とやったことを記録に取る

こうやって立てた計画について、その日やった結果をメモしていきましょう。
これは実績の記録です。

計画に対してどの程度実践したのか、自分が何をしたのか、本当に計画通り進むのか?
これをチェックするためのツールです。

毎日実績を記録することで、計画との乖離が確認できます。

そして、ある程度進めていくなかで、思うように成果が出てこない場合には「やり方の修正が必要」ということに気が付くことができます。

以上のように、計画を立ててそれを実行し、記録を取るだけでもほとんどの経営者と差別化できます。

事実、消えていく9割の会社の中には何も手を打たない、行き当たりばったりで潰れていっている会社もそれなりにあります。

企業経営とは生存率10%という地獄のゲームなんだ、と、覚悟を決めて頑張っていきましょう!

編集後記

保育園が再開となり、息子は1週間ぶりに保育園へ。

私は寂しがって泣くと予想していましたが、妻の話では、先生に駆け寄り抱きしめてもらっていたそうです。

そしてあっさりバイバイをされてしまったとか。

息子の成長に感心しますが、どこかその成長に寂しさも感じました。

私自身は、お客様のデータを取り込む作業を極力自動化するためのデータ整理だったりに時間を使っていました。

結構面倒ですが、こういう作業をすると次回から圧倒的にスピードが上がるわけです。

7時間かかるような業務でも、やり方次第で簡単に1時間程度で出来るようになったりします。また、プログラムを組めば一瞬になるかもしれません。

面倒くさがりな公認会計士というのは結構少ないと思います。数字を司る癖にごちゃごちゃしたことが嫌いなので・・・

しかし、効率化だったりの観点ではその性格が役立ったりするわけです。

川畑文秀

面倒くさがりも案外悪くないですよ!

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ABOUT US
川畑文秀
公認会計士に大学在学中に合格し、監査法人に6年弱勤務していました。 現在は監査法人を退職し、公認会計士・税理士兼経営コンサルタントとして経営に役立つ情報を発信中。社長業は孤独な仕事です。私はそのパートナーとなるべく活動しています。趣味はゴルフで、ビールとワインが大好きです。