有事の大改革が99%失敗する単純な理由【成功するのは漫画だけ】

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こんにちは、公認会計士の川畑です。
本日もありがとうございます!

ついつい現状維持をしたくなるのですが、それって結構やばいよねというお話です。

川畑文秀

いざとなったらというのは結構難しいですからね・・・

日ごろから少しずつ新しいことを取り入れていく必要があります。

平時にノンビリ現状維持

誰でも経験があると思いますが、特に何もない状態つまり平時にはのんびり現状維持をしてしまいます。

何もない時に現状維持をしてしまう理由と言うのは間人間の性。

変化がない安定した状態(現状維持)というのは、心理的ストレスがなく楽です。

これに対し、何か変化をし続けるというのは心理的にはストレスがかかります。

そうすると「とりあえず現状維持」という状態になってしまうわけです。

そして有事に突如として大改革を行おうとします。

有事の大改革が99%失敗する単純な理由

漫画などで緊急事態が起きて、一気に改革が進んでそれで解決

こういう描写は良くあります。しかし、現実には不可能です。

その理由は単純です。

有事の大改革に耐えるだけの土壌が存在しないからです。

【例】現状維持でやるDX対応は99%失敗する

流行りのDXというものがあります。

これも有事の大改革の一つだったり合います。そしてDXという言葉につられて、システムを導入すると、99%失敗します。

データを活用したり、システム化によって大きく業務フローを改革していくには、その下地が必要だからです。

例えば、マスタデータが全社で統一されていることなどです。

データがあるからこねくり回せばなんとかなるというわけではないのです。

地道にマスタを統一し、マスタへの登録基準を作り、同じデータは同じ様に登録されるような仕組みを作った先に、DXが見えてくるわけです。

システムだろうがAIだろうが、所詮は人間が扱う道具に過ぎません。
運用する人間がそれに対応できていなければ、ただの役立たずです。

システム導入をすれば、自動運転車のようにすべてが上手く行くのではないわけです。

実際には普通の車が届くだけです。運転手が赤ん坊では、車は無用の長物なわけです。

このように、DXへの対応を全くしていない状態(赤ちゃん)で、システム(車)を購入したところで、失敗するのは火を見るよりも明らかです。

【例】中央大学の箱根駅伝チーム

私の母校の中央大学の話です。

有事の大改革の失敗例ではなく、急激な変化がいかに難しいかというお話です

箱根駅伝の伝統校でしたが、成績はいつもギリギリシードライン。
そして、10年ほど前にシード落ちをしました。

さらに数年後、予選落ちにより最多連続出場記録も途絶えました。

流石にやばいと中大が最後に優勝した年の選手であった藤原監督を招聘し、強化に乗り出し5年
2022年大会、シード落ちから10年かけてようやくシードを獲得するレベルに戻ってきたわけです。

一流の指導者を呼び寄せても、これだけの歳月がかかりました。

この間、OBから寄付を募り、選手を強化し、少しずつ成績を出して良い選手に入学してもらう

こういった地道なことを繰り返しての今回の記録です。

漫画のように、落ちこぼれチームがわずか数カ月で全国大会優勝なんてことは、ありえないのです。

それだけ、日々の変化への対応の積み重ねが大きなファクターになります。

有事の大改革より平時から小さな変化を

箱根駅伝やDXの例えでお話してきましたが、重要なのは、危機に対応するには常に変化しておく必要があるということです。

有事の大改革より、平時から小さな変化をする土壌を作るのが大切です。

今のやり方を続け、それに限界が来たから一気に新しいやり方へというのは絶対に無理です。

新しいやり方に一気にシフトするには、そのやり方に対応できるような小さな変化を重ねておく必要があります。

例えば、銀行ではタブレットが普及しているのはご存じかもしれません。

これにも即座に対応できる人とそうでない人がいます。

その決定的な違いは、スマホなどを普段から使っているかどうかです。

よくスマホを使っている人は、新しいタブレット端末であっても、「なんとなくこういう風にいじるもの」というイメージが頭にあるわけです。

そうすると、タブレットにシフトしても比較的素早く対応できます。

一方でそうでない人は、イチから「なんとなくこういう風に~」を掴む必要があるので、対応に時間がかかります。

編集後記

今日はお七夜ということで、両家の祖父母と共に自宅で食事をしました。

長男は、急に来た妹に興味はありますが、なんとなく不安なようで今日も少しグズグズしていました。

私も長男だったので、その気持ちはわかります。

川畑文秀

「お兄ちゃんだから〇〇」というものですね

できればあまり言いたくはないですが、そういうものに悩んだり、不安に思ったりすることで心も成長して行くんじゃないかなと思っています。

息子にはつらいかもしれませんが、妹を思いやる気持ちを持ったイケメンお兄ちゃんになってほしいものです。

昨日芽を出したアサガオ君ですが、元気に成長中です。

他の箇所からはまだ芽が出ていないので、どうなっているのか気になるところではあります。

支柱を早めに買ってあげないといけませんね。

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ABOUT US
川畑文秀
公認会計士に大学在学中に合格し、監査法人に6年弱勤務していました。 現在は監査法人を退職し、公認会計士・税理士兼経営コンサルタントとして経営に役立つ情報を発信中。社長業は孤独な仕事です。私はそのパートナーとなるべく活動しています。趣味はゴルフで、ビールとワインが大好きです。