こんにちは、川畑です。本日もありがとうございます。
専門家の知識の増やし方と勉強法ということでお話していきたいと思います。
タイトルにもある通り、もう記憶に頼るのって無理だよね・・・と日々思います。
これって私だけなんでしょうか?
いや、決してそんなことはないはずです。
専門家が記憶力に頼るのはもう無理
冒頭の通り、専門家が自分の知識を増やす上で記憶力に頼るのはもう無理。
なぜなら次から次へと新しくかつ複雑なルールが増えるから。
そもそも色々な制度が「システム判定を前提にしているよね」と思うほど複雑化しています。
これは会計士や税理士であれば共感してもらえると思います。
簡単な例で言えば、減価償却ひとつとっても分岐が多いです。そしてチョロチョロやり方が変わるのです。
「専門家だから知ってて当たり前」というのは確かにそうです。
ぐうの音も出ないド直球ドストレート、正論オブ正論です。
ただ、日常業務がある実務家にとって、毎年のように微妙に数字や要件が変化するものを全て記憶するのは不可能に近いでしょう。
そういう意味で「記憶に頼るのはもう無理」と思っています。
ここでいう専門家とは、会計士や税理士、弁護士などの一般的な士業を指します。もちろん士業以外にも当てはまるケースはありますが、比較的ルールの細かくない世界の専門家は当てはまりません。
専門家の知識の増やし方
複雑になる各種改正動向を追い続ける上で、私たち専門家がどうやって知識を増やすのか?
という問題があります。
その解決策が「覚えるのをやめる」です。
減価償却の例で言えば、何年以前取得の償却方法は○○で、、、といった具合に覚えるのをやめます。
この程度は試験を通っていれば覚えていますが、これ以外にも様々な改正があります。
とすれば、覚えるのをやめるしかないのです。
専門家の勉強方法
ではどうやって勉強するのが良いのでしょうか?
私の場合は「気がつくレベルで学ぶ」というスタンスです。
減価償却の例で言えば「減価償却は償却方法が分岐する」とだけ覚えておくだけです。
あとは減価償却に出くわすたびにググれば良いわけです。頻出のものは実務をこなすうちに覚えてしまいますしね。
記憶のトリガーになるものだけ抑える
記憶を呼び起こすトリガーとなるもの。
インターネットにいれる検索ワード
これだけを覚えれば良いと思います。
イメージ図を下に入れます。
こんな感じに分岐すると仮定します。
先頭にある「償却方法が複数ある」ということだけ覚えてしまおうということ。
今はインターネットでなんでも調べられる時代です。
記憶しきれない領域はインターネットに記憶しておいて貰えば良いのです。
それで専門家?と思われるかもしれません。
たしかにその通りです。
先ほど、ぐうの音も出ないド正論に叩きのめされたばかりの私でもそう思います。
しかし大前提として、私のすべきことは情報を使って経営者のパートナーとなり、企業に貢献することです。膨大な情報を頭に叩き込むことではありません。
であれば、「専門知識」は手段として必要なのであって、目的専門知識を記憶すること自体は本質的な目的ではありません。
ただ小難しいことを事細かに覚えるだけなら、何も会計士として実務家にならなくても良いわけです。
覚えない勉強方法は専門外にも役立つ
この「覚えない勉強法」ですが、副次的な効果というか本来的はこちらなのかわかりませんが、専門外の分野でも力を発揮します。
経営者のパートナーという立場で仕事をさせていただいていると、やはり会計・財務といった分野以外の知識が必要になることもあります。
また、単に法令などについての知識だけではなく、経営や経済といったことへのアンテナも張る必要があります。
となると、いよいよパニックが起きます。
自分の専門分野ですら苦労するレベルなのに、専門外のことでも必要な知識は膨大にあります。
なので「気が付くレベルで学ぶ」を実践するのです。
日経新聞を流し見し、ビジネス誌やビジネス書も流し見します。
まともに読むと「覚えなきゃ病」が発症するので、本気で読まないでとにかく「頭にひっかけておく」ことだけを意識しています。
それについてはこちらの記事に書いた「仕事のハイとロー」の考え方に近いです。
こうやって日々なんとか情報の波に乗ろうとしています。
編集後記
情報の波に乗ろうとして本を気軽に購入する代償として、私の仕事部屋では頻繁に雪崩を起きます。捨てられない性分なので、今度は「専門家が専門書を捨てるコツ」を見つけていきたいです。
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